診療内容
婦人科一般診療
陰部のしこりやかゆみ、帯下の異状、月経に伴う症状や不正出血など、気になる症状は何でもご相談下さい。
不妊症
当院では不妊症の基本的検査に加え、タイミング療法、排卵誘発、人工受精等の治療を行っています。高度生殖医療が必要な方は信頼できる医療機関に御紹介いたします。
更年期障害
更年期障害の原因は女性ホルモンの低下であり、最も有効な治療法であるホルモン補充療法を積極的に行っています。
医学的にホルモン補充療法が適さない方には補完療法として漢方やプラセンタ療法をご提案しています。
月経困難症、子宮内膜症
強い生理痛(月経困難症)は子宮内膜症という病気が原因の場合があります。また、今は病気がなくても生理痛の強い方は将来子宮内膜症になりやすいと考えられています。
子宮内膜症が進行すると卵巣のう腫による手術が必要になったり、ゆ着による不妊症になる恐れがある他、一定の割合でがん化することも知られているため、痛みを和らげるだけではなく子宮内膜症の発症や進行を抑える治療が望まれます。
当院では子宮内膜症の進行を抑える効果もある月経困難症治療薬の低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤(LEP)を積極的にご提案しています。避妊効果も望まれる場合には、避妊用の低用量ピルを服用しても同じ効果があります。
確実な避妊をめざして
わが国で最も多く利用されている避妊法はコンドームです。しかし、コンドームによる失敗は多く、毎回使用しても1年間では100人中18人が妊娠したというデータがあります。当院ではさらに確実な避妊法として、低用量ピル、子宮内避妊具(IUD)、子宮内避妊システム(IUS)の利用をお奨めしています。
■ 低用量ピル
・飲み忘れがなければかなり確実な避妊効果がありますが、飲み忘れを含めると年間で100人中約8人が妊娠したと いうデータがあります。 ・服用中は月経が規則的になる、月経痛が軽くなる、出血量が減る、月経前の気分や体調の不良(PMS)が軽くなるという副効用があります。
・低頻度ですが、ホルモン剤に特有の「血栓症」という副作用に注意が必要です。血栓症リスクの高い肥満の方、高齢な方 (40代)、喫煙者にはあまり適しません。
・服用中は妊娠しませんが、たとえ長期にわたって服用しても、服用中止後に妊娠しにくくなることはありません。むし ろ、不妊症の原因となる子宮内膜症の発症や進行を予防する効果により不妊を防ぐ可能性があります。
■ 子宮内避妊具(IUD)
・当院では避妊効果を高めるために銅を付加したIUDをお奨めしています。
・外来で短時間で挿入でき、挿入時の痛みもわずかです。5年間効果が続き、年間の失敗(妊娠)率は100人中0.3人 とわずかです。
・出産経験のない方にはあまり適しません。
・人により月経時の出血量が増えることがあります。
■ 子宮内避妊システム(IUS)
・避妊効果を高めるためにホルモンが付加されていますが、ホルモンは子宮内でのみ作用し、ほとんど血液中に入るこ とはないため、全身的な影響はありません。
・子宮内膜の増殖を抑制するため、月経時の出血量が少なくなります。
・IUDと同様に外来で挿入可能で5年間効果が続き、避妊効果はIUD以上です。
・外来で短時間で挿入でき、挿入時の痛みもわずかです。5年間効果が続き、年間の失敗(妊娠)率は100人中0.2人 とわずかです。
・出産経験のない方にはあまり適しません。
当院で行う人工妊娠中絶手術
100%の避妊法は存在せず、やむを得ず人工妊娠中絶を選択することは誰にでも起こり得ることです。妊娠11週を超えると身体への負担も経済的負担も大きくなり、21週を超えると法的に人工妊娠中絶は不可能になります。少しでも早くご相談下さい。
■ 当院では妊娠11週までの早期中絶に対応しています。
■ 点滴による全身静脈麻酔で日帰り可能です。
■ 安全性の高い吸引法による手術を行っています。